N2

Nanolog Devices(NDs、えぬでぃーず)は、
Nanolog Audio社が開発した信号クリッピング用の部品です。

量子力学のトンネル効果を応用したカーボン素子で、
真空管に近い倍音感とサチュレーション、周波数特性を持っています。
シリコンダイオード、ゲルマニウムダイオードと比較して、
よりウォームで豊かなサウンドが得られます。

シリコンダイオードのクリッピング回路の後段に接続するだけでも、
シリコンの冷たく硬めのサウンドの角が取れ、
真空管とトランスの回路を思わせる温かみが加わります。
ローエンドはより豊かに、トランジェントもスムーズになります。

モデル「N2」は、
ダイナミックでオープン、温かみのあるサウンドです。
3種で迷ったら、まずこちらをお試しください。



詳しい情報は下記リンクをご覧ください。

Nanolog Devices テニクカルシート


☆使用上の注意

・直流バイアス(単電源で回路を動作させるためのバイアス電圧)をかける
・ピークtoピークで1V以上(N3は1.5V以上)の大きな信号を連続的に流す

これらを行うと、素子が破損する場合があります。


実際にNDs N2チップに高負荷をかけていろいろ実験したところ、
入力ハイパスのコンデンサの容量を通常の1/10程度に見積もって設計すると、
ハイゲインディストーション回路にLowAの7弦や8弦を接続し、
Djent系リフを長時間弾いても問題ありませんでした。


NDsは非常にローエンドが伸び、波形クリップ後の音量も大きいので、
一般的な10〜20Hz程度の入力ハイパス設定(0.022u+1MΩなど)で回路を設計すると、
低音の鳴りがとても大きくなります。

クリップしたローエンドは直流に近くなりますので、
素子の破損を防ぐために、低域のカットオフ周波数は通常よりも10倍程度
高いポイントから微調整することをおすすめいたします。

回路設計の参考になさってください。
販売価格
1,980円(税込)
購入数